京都嵐山の渡月橋からほど近い法輪寺(ほうりんじ)に行ってきました。
ここには、電気・電波の神様をお祀りするお社があると聞き、仕事柄ちょっとこれはお詣りしておいたほうがいいな、と常々思っていました。
嵐山付近だけに絞ってブラブラした今回の旅は余裕もあり、足を延ばすには良い距離でした。
法輪寺の場所
法輪寺は渡月橋から歩いて5分くらいのところにあります。といっても大勢の観光客が向かう嵯峨野方面ではなく対岸になります。
今までなかなか渡る機会のなかった渡月橋を南に向かって進みます。
地元の方と思しき方も、久しぶりの静かな環境でくつろいでいる様子。
こちらは間もなく繁忙期を迎える川下りの船の準備に忙しいようです。
この先、車のすれ違いもぎりぎりの車道の端を歩くところがあるので要注意。
ほどなく入口が見えてきます。
駐車場
道路沿いに駐車場がありますが1回1000円。なかなか強気な価格です。
2020年9月末に行ったときには渡月橋周辺のコインパーキングの相場はこんな感じでした。1日停めて散策を楽しむならオトクだと思います。
※コロナ禍が落ち着いてくるとまた値上がりするかもしれませんが・・・(-_-;)
ちなみに私は宿泊したホテルにお昼ごろまで駐車させていただきました。
【名 称】法輪寺 (三千院門跡)
【ご本尊】虚空蔵菩薩
【創建年】8世紀初め
【開 基】行基(元明天皇の勅願による)
【所在地】京都市
真言宗のお寺で、9世紀半ばに弘法大師の弟子・道昌により虚空蔵菩薩が安置され、伽藍も整えられ葛井寺(かずのいでら)を法輪寺に改めました。応仁の乱や蛤御門の変など戦乱で伽藍が焼失しながらも再興されてきました。
嵯峨の虚空蔵さんで親しまれるほか、数え年13歳の男女が知恵と福徳を授かるために”十三まいり”に訪れる寺として知られています。
法輪寺境内のようす
石橋
山門
山門をくぐるとまっすぐに本堂に向かって延びています。
比較的段差の緩やかな階段で、100段強くらい、でしょうか?
電電塔
山門をくぐってすぐ、階段を登る手前にあります。
数々の電気機器を発明したトーマス・エジソンと、電磁波の存在を証明したヘルムホルツの胸像、電電塔の石碑があります。
階段の途中にいろいろと気になるところはありますが、まずは本殿にお詣りします。
本堂
ご本尊は秘仏となっており、また建物内も拝見することはできませんでした。
狛牛
守り神は牛と虎。反対側の虎を撮影し忘れてしまったようです(>_<)
多宝塔
こちらは本殿向かって左側にひっそりと建っています。残念ながら囲いで覆われていたのと説明がなかったのでいつ頃の建造か不明。
ちなみに視力の良い方なら渡月橋付近から対岸のこの多宝塔が見えるのだとか・・・
電電宮へお詣り
階段の途中左側にあります。
電電宮について
法輪寺に五社ある鎮守社のひとつとして電電明神を祀った明星社(みょうじょうしゃ)が起源。雷の神様でもあり、「電電陰陽融合光源の徳」は今でいえば電気電波を守る神様であるといわれています。
幕末の兵火により社殿が焼失したまま長い間仮宮に鎮座していましたが、戦後、関西地区の電波電気関係者によって社殿が再建されました。
いわゆる神仏習合の名残りですね。
奥のお社は屋根しか見ることができません。
電電宮護持会と呼ばれる団体には誰もが知る大手通信、電気関連企業の他、近年ではIT関連企業も名を連ねています。
法輪寺(電電宮)の御朱印と御守り
御朱印は本堂右手にある建物でいただけます。
なお、電電宮の御朱印はありません。神仏分離となっている現在は「お寺」ですので。
こちらでは御守りの他に、情報安全護符(ステッカー)、巷で有名なSDカード御守りといったものも授与されています。
私は、情報安全護符(ステッカー)と御守りをいただいてまいりました。
実はこの電電宮を訪ねることを決めた直後、雷の影響(多分)で会社のネットワークが(当然電話系も)完全に落ちて半日つながらないという災難に見舞われました。
あ~、こんなことならもっと早くお詣りしておくべきだったな~(泣)
電電宮目当てに訪れる人も多い法輪寺ですが、もうひとつおすすめがあります。
本堂右手奥に見える小さな門をくぐります。
見晴らし台から望む京都市内の展望
渡月橋方面の風景
東山方面
京都市内は高層ビルが建っていないので、この高さで眺望を楽しめるというスポットは貴重です。交通アクセスも良い上に、なんと拝観料無料というのがうれしいです。
おまけに私が行った平日午前中はこの”舞台”が貸し切りでした~(^^)v
実はもうひとつ気になっていたことがありました。奈良斑鳩(いかるが)にも法輪寺という名のお寺があり、そちらで春先に見た法輪寺桜というのがとてもかわいらしく、お聞きしたところ、この京都法輪寺から移植しているとのこと。
季節が違うので、残念ながら確認することができませんでした。
また機会を見つけて、法輪寺桜を見に訪ねたいと思います。