2021年秋の宮崎・大分旅行記です。
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旅の2日目 大分入り。
大分県といったら何はさておき温泉!
”おんせん県”と名乗る大分県は、空港から温泉モード全開ですから~(笑)
静岡県も温泉多いですが、大分県にはかなわないということは素直に認めますm(__)m
今回の旅、お宿はもちろんですが、道中に立ち寄る温泉も楽しみでした。
行ってきたのは、のどかな山間にある その名もラムネ温泉
イメージどおり、いやいやいそれ以上にシュワシュワな温泉が楽しめました。
ラムネ温泉とは
正式には、大分県竹田市直入町の長湯温泉にある施設のひとつです。
この一帯の温泉は二酸化炭素を豊富に含む炭酸泉でその量は、世界でも稀な炭酸含有量を誇る炭酸泉 といわれています。
作家・大佛(おさらぎ)次郎氏がその温泉のようすを「まるでラムネの湯だ」と名言を残したことが起源になっています。
長湯温泉は川沿いに数件のこじんまりした旅館が立ち並んぶ”知る人ぞ知る”温泉郷ですが、ひときわ異彩を放つのが建物がこちら
藤森照信氏設計の「ラムネ温泉館」
藤森照信氏の作品と旅先で出会えるなんて夢のよう。
藤森氏といえば、最近人気スポットとして注目を集める滋賀県近江八幡のラ・コリーナに代表されるような里山に溶け込む自然素材を活用した建物が特徴です。
私の住む地域にもこんなステキな藤森氏の建築があります。
秋野不矩(ふく)美術館(浜松市天竜区)
ねむの木こども美術館「どんぐり」 (掛川市)
今回は温泉の泉質も魅力ですが、この建物見たさもあっての訪問なのです。
ラムネ温泉館の建物
管理棟とエントランス
ストライプに見える建物は、焼き杉と漆喰でつくられています。
屋根の上からにょきっと出でいるのは冬でも元気な松の木。
軒下の柱も木目が美しく出ています。
軒下にある休憩スペースにもこだわりが感じられます
建物とあわせてほっこりしてしまうのが、照明にも描かれているオリジナルキャラクター。南伸坊氏の作です。
写真を撮ったり眺めたり・・・建物のまわりを15分くらい外をうろうろしてしまいました(笑)
ラムネ温泉へ入ってみた!
管理棟で500円を払います。
「はじめてですか?」とスタッフさんに聞かれたので「はい」と答えると、利用方法など丁寧に説明してくださいました。
ここでオリジナルタオルも購入しました。
タオルは全4色 各300円です。左は無料でいただいたうちわ。
脱衣場には貴重品が置けないので、管理棟の外にあるコインロッカーに預けます(使用後に100円は戻ります)
緑あふれる中庭の先に温泉施設の建物があります。
家族湯(貸し切り風呂)もあります。
脱衣場は3~4人もいれば密になってしまいそうな雰囲気。
浴室への入口が異常に低くいので注意。
これも設計者の意図があるんだろうなとは思っていましたが・・・あとで調べたら茶室のにじり口をイメージしたのだとか。
余談ですが、先述の秋野不矩美術館にはまるでUFO(そもそもどうやって中に入るのか謎)な茶室がありますので気になる方はぜひ浜松へどうぞ~(笑)
話を戻します。浴室内はけっこう広く・・・写真は撮れないので温泉館のFacebookよりお借りしました。
建物の外観とはまた違う世界観です。壁の装飾が中東っぽい・・・(笑)
浴槽のふちにある山のような凹凸。これは浴槽内に段がある目印になっています。
そんなことは知らずにテキトーなところから浴槽へ入ろうとした私。常連さんに注意アドバイスされてしまいました。まあ、踏み外して滑らないようにとの親切心ですね。
旅先での温泉の楽しみは、地元の方や全国各地からの旅行者の方との情報交流なのですが、今回ばかりはそれもはばかられて黙浴です。
効能として血行促進、リラックス効果、ダイエット効果など。
また適応症として、高血圧症、動脈硬化、婦人科疾患、神経痛、筋肉痛・・・
温泉に行きたくなる人は何かしら該当すると思います。
このお湯、なかなか良い温度(けっこう熱い湯が好きです)なのですが、全然ラムネっぽくありません。あれ???泡はどこ?
ラムネ温泉館には2種類の湯
この内湯は41℃のにごり湯。源泉かけ流しで、もちろん炭酸ガスとミネラルがたっぷり入っているのですが、”ラムネ”が体験できるのは露天風呂です。
ということで、露天へGO!
入ってびっくり!
体中ぷつぷつの泡がまとわりついてきます。いったん空気に触れてまた浸かってもびっしりついてきます。
そう、あの薬用バブもビックリな泡の量です。その炭酸量はバブの10数倍といわれて納得しちゃいます。
写真でお見せできないのが残念ですが、人生◎年生きていますが初体験でした。
しかしこのラムネの湯は温度が32℃くらいなので、11月の夕暮れ時間にはちょっと寒いというのが正直な感想です。
少し熱め(41℃)のにごり湯と交互に入ることで真の効果が得られるそうです。
しかし時間がないし、この先1時間ちょっと別府までの道のりがあるのでラムネの湯はほどほどにして、にごり湯でどっぷり温まって温泉を後にしました。
かわいいオリジナルグッズが充実
帰りがけに管理棟にあるショップをのぞいてみました。
ほっこりするキャラクター入りのグッズが充実。カラーバリエーションも豊富ですので、おみやげにもオススメです。
壁には、プロジェクターで藤森照信氏がここの建築にかかわるようすも放映されています。
駐車場とアクセス
里山に似合う藤森照信氏の建築なので、交通アクセスの良い場所ではありません。
そのかわりに駐車場には困りませんのでぜひ車でお出かけください。
(大分駅からバスが出ているようですがかなり便が少ないようです)
まとめ
ちょっとぬるい炭酸たっぷりの温泉は、夏向きなんだろうなと思いました。
今回は利用しませんでしたが、サウナもあるのでにごり湯とあわせて利用すると温まると思います。
長湯温泉というのは遠方の私にははじめて聞く名前でしたが、大分県は全国区でなくてもこういうすごい温泉があちこちにあるんだろうなと思います。
今回は宮崎・大分を2泊3日で巡ったのでなかなか忙しい旅でしたが、宮崎で神話の里三昧、大分で温泉三昧の旅、それぞれぜいたくに楽しむのもありだと思うのでした。
大分の温泉、まだまだ続きます。